SaGa Wiki
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サガシリーズ > サガ フロンティア
サガ フロンティア
SaGa Frontier
ジャンル コンピュータRPG
対応機種 プレイステーション(PS)
ゲームアーカイブスPS3/PSP)(GA)
開発元 スクウェア
発売元 スクウェア・エニックス
人数 1人
メディア PS:CD-ROM1枚
GA:ダウンロード販売
発売日 通常版:1997年7月11日
ミレニアム版:2000年6月29日
PS one Books:2002年3月20日
アルティメットヒッツ:2006年7月20日
ゲームアーカイブス:2008年11月26日
価格 通常版:7,140円
アルティメットヒッツ:1,575円
ゲームアーカイブス:600円
対象年齢 CERO:C(アルティメットヒッツ、ゲームアーカイブス)
売上本数 日本の旗約108万本
アメリカ合衆国の旗約12万本
  

サガ フロンティア』(SaGa Frontier)はスクウェア(現スクウェア・エニックス)が1997年7月11日に発売したプレイステーション用ソフトのRPG2008年11月26日よりゲームアーカイブスで配信されている。

河津秋敏公認の通称は「サガフロ」。サガシリーズとしては7作目。後に本作のタイトルを継いだ『サガ フロンティア2』が発売されたが、世界観やストーリー上のつながりはない。

ストーリー・世界観[]

7人の主人公の中から1人を選ぶシステムを採用。それまでの『ロマンシング サ・ガ』シリーズとは違い、主人公毎にシナリオは異なる。シナリオによっては行動によりマルチエンディングへ分岐する。リージョンという様々な世界と種族の同居した世界観を持つ。前作とは異なり、ライフルや重火器、メカをはじめ、現代的な都市、生命科学研究などの施設といった、科学やテクノロジーを意識させるものが数多く登場する。誰でも挑む事の出来るクエストや種族の概念など、過去にゲームボーイスーパーファミコンで発売された「サガシリーズ」の要素を詰め込んだ作品である。

セーブシステム[]

システムデータ
ゲームの開始直後に、任意で作成するセーブデータ。1ブロックを使用。プレイヤーの名前などを登録し、そのプレイヤーの各主人公でのプレイ・クリアの回数が更新されていく。New Gameを始める際にこのデータを参照にすると、データの状態がゲームのいくつかの初期設定に反映される。また、全主人公のクリア回数が一回以上になるとおまけ要素も出現する。
セーブデータ
メモリーカードにセーブする、ゲームのセーブデータ。2ブロックを使用。他のゲームの標準的なセーブデータと同様。
クイックセーブ
メモリーカードへのセーブとは別に、PS本体のメモリに一時的に保存するセーブデータ。R2ボタンと△ボタンを同時に押すことにより一瞬で記録ができ、ゲームオーバー時やソフトリセットなどによりタイトル画面へ戻った際、短いロード時間で再開可能。ただし、本体メモリに一時記憶させている性質上、本体の電源を切ったり、リセットボタンを押すと消える。後のシリーズにも導入されている。
なお、クイックセーブのシステムは、同社の『カリーンの剣』でも導入されていた。

用語[]

混沌、リージョン
混沌の中にリージョンという領域が存在する。様々な世界観を持つ。リージョン間を移動するためにはリージョンシップなどの移動手段がある。
リージョンシップ
特殊なフィールドを張ってリージョン間を行き来する船の事で、旅客船や旅客飛行機のようなそれなりに身近な存在。高級旅客船「キグナス」を初め、様々な形態のシップが存在する。
超古代文明
遥か昔に栄えた文明。一部の主人公のシナリオに登場する「指輪」「キューブ」などがその代表であり、7人全てのシナリオの根底には必ずこのどちらかが関わっている。
妖魔
種族の一種。人間よりはるかに寿命が長い。生まれつきの力がそのまま身分に対応する社会を構成している。人間(ヒューマン種)を見下している者もいる。位の低い者は人間や一部のモンスターと同じく、町で暮らしたり主な敵として徘徊している。
モンスター
種族の一種。多種多様で、マップ上では主な敵として徘徊している。リージョンによっては人間同様に集落を作ったり町で商売をする姿も見かける。この場合人語を話すことも珍しくない。

戦闘システム[]

敵とのエンカウントはシンボルとの接触による方式。戦闘はターン制コマンドタイプのもの。一回の戦闘で敵味方共に最大5人ずつのパーティーバトル。味方キャラクターの能力変化(成長)のシステムは種族毎に異なる。

パーティ編成[]

パーティーメンバーは、匹、体などと呼ぶものも含め最大で15人までであり、多くても5人までで構成される3組のグループからなる。ボス戦では、強制的に左から一番目グループが戦うことになる。 パーティーが15人を超えても仲間を加える事は可能だが、16人目以降の仲間はメニュー画面に表示されず、シナリオ上のみ登場の仲間となる。基本的に一度仲間にしたキャラクターを外すことはできない。ただし、シナリオの進行など、特定の条件で自動的に離脱する事がある。

戦闘シーンでは3つのグループの中の1つを選んで敵と戦う。使用しなかったグループはWP・JP・LPが若干回復する。


連携[]

複数のキャラクターの技・術などの連続攻撃。それぞれを個別の攻撃したときよりも大ダメージを与えられる。敵味方両方にあるシステムであるが、本作では、敵味方が入り交じっての連携はない。本作以降のサガシリーズ作品にも登場。連携の名称はそれぞれの技・術などの名前の一部を繋ぎ合わせたものになる。そのため、変わった名称になることも多々あることから、ゲーム雑誌攻略本、ゲーム関連サイトなどで、話題として取り上げられている。

装備品[]

武器
攻撃用の装備であり、種族によって装備できる数が異なる。片手で使える攻撃は盾と併用できるが、両手を使う攻撃は盾を持っていても回避効果が現れない。
  • - 片手/両手用。攻撃と防御にバランスの良い技が揃っている。
  • - 片手用。遠距離攻撃が出来る武器。弾を使い切ると弾込めをするため行動が遅れる。
  • 重火器 - 片手用。実弾を発射するタイプと光線を照射するタイプに大別され、強力だが弾を使い切るとその戦闘が終わるまで原則的に使えなくなる。
  • 拡張パーツ - 片手用。特定の種族のみ性能を引き出す事が可能で、広範囲を攻撃したり特殊な効果を持つ物が多い。
  • 体術 - 片手(打撃)/両手(投げ)。武器の威力に依存せず、本人の強さにしたがって威力が大きく上がる。
防具
防御用の装備。基本的に1種類1つしか装備できない。
  • - 特定の攻撃を一定確率で無効化できる。武器と防具で装備箇所の違う種族の場合、武器として装備する。
  • 身体 - 胴体用防具。総じて防御力が高い。
  • - 頭用防具。暗闇を防ぐ効果がある。
  • - 腕用防具。特定の種族が装備すると攻撃力を補強できる。
  • - 足用防具。特殊な攻撃を使用できる物も存在する。
  • 全身鎧 - 身体・頭・腕・足の防具がセットになったもの。部位が重複する他の防具とは併用できない。
  • - 鎧の下に着るため、全身鎧とも併用が可能。
  • アクセサリー - 主に耐性重視で、装備欄の許す限りいくつでも装備できる。

ステータス[]

HP
耐久力。ダメージを受けると減り、アイテムや術などで回復可能。0になると戦闘不能になり、この際にLPが1減る。戦闘終了後には完全に回復している。
LP
生命力。戦闘不能になった時に1減り、戦闘不能の状態で敵から攻撃を受けると更に減る。特定の技や術を使うことで自分のLPが減る場合もある。0になると昏睡状態になる。前作までのように死亡する事は無いが、回復させるまで戦闘に参加出来なくなる。アイテムや宿屋で回復可能。主人公が昏睡となると死亡した事になり、ゲームオーバー。
WP・JP
技や術などを使うために必要な数値。WPは技・モンスター能力・プログラム・妖魔武具憑依能力を、JPは主に術を使用することで消費する。移動中に回復アイテムを使用したり、戦闘に参加させなかったチームにいると回復する。
LP・WP・JPは、一般に宿屋、アイテムなどで回復。戦闘に参加させないチームに入れておくことでも徐々に回復する。
STR
筋力。高いほど剣や体術を使用する物理攻撃の攻撃力が高まる。
QUI
運動性。高いほど先に行動する可能性・体術の攻撃力・回避率などが高まる。
INT
知力。高いほど術の攻撃力・修得率・ステータス異常などの成功確率が高まる。メカはINTを上昇させるとプログラムの装備スロットが増える。
WIL
集中力。高いほど術や銃・重火器の攻撃力が高まる。
PSY
霊感。高いほど術の攻撃力が高まり、敵から受けたステータス異常の発生率を抑えられる。
VIT
丈夫さ。高いほど防御力が高まる。
CHA
魅力。高いほど誘惑系の攻撃の成功率が高まり、逆に敵からの誘惑系の攻撃を回避しやすくもなる。
DEF
防御力。装備した防具の総性能であり、高いほど防御力が高まる。ただし攻撃の属性によっては表示されている数値通りの防御力にならない場合もある。

なお、これらは一部に例外もある。

種族に関する特徴[]

大きく分けて4つの種族が存在し、それぞれのキャラクターが技や術を別々に修得するというシステム。前作までのように覚えた技術を他のキャラクターに使いまわすことはできない。種族の違いによって成長方法が全く異なるため、パーティメンバーがどの種族であるかを把握しておく必要がある。

ヒューマン[]

いわゆる人間。技と術と見切りを合計8つまで装備可能。能力装備欄に空きがあれば新たな技や見切りを閃いて覚えることが可能。戦闘を繰り返すことでLP以外のパラメータが上昇していく。戦闘中の行動によって成長する能力の傾向が異なってくる。

特殊な例

「ヒーロー」に変身できるキャラクターがいる。通常は他のヒューマンと同じだが、戦闘中に特定の条件を満たすと変身して能力が強化される上、「ヒーロー技」という強力な技を閃いて使用することが可能。代わりにその戦闘では一切成長せず、戦闘終了時に技や術を修得することも無い。

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技は体術・剣技・銃技・ヒーロー技があり、ヒューマンとヒーローのみが使用できる(ヒーロー技はヒーローのみ)。WPを消費し、銃技の場合は弾数も消費する。

剣技・体術・ヒーロー技は、戦闘中にそれぞれ剣や体術やヒーロー技を使用したときに突然閃いて修得する。「ある技をつかっていると特定の技を閃きやすい」「キャラクターや時期ごとに閃きやすい技に差が出る」などの性質もある。銃技は、戦闘中に銃を使用すると戦闘終了後に修得する場合がある。

覚えた技は戦闘中以外であればいつでも付け替えが可能。技を6つ以上装備し、かつ、術を1つも装備していない場合、技の達人となり消費WPが1減少する。

見切り[]

戦闘中に特定の攻撃を受けると、見切りを閃くことがある。覚えた見切りの装備中は、ステータス異常中などの発動しない局面もあるが、発動すればその攻撃を100%回避する。テンプレート:要出典範囲

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術は全部で12系統存在し、ヒューマンと妖魔(後述)が使用可能。使用する際はJPを消費する。

基本的に店で購入して覚えるが、系統ごとに資質の概念が存在し、戦闘中に資質を持った系統の術を使うことで、戦闘終了時に同じ系統の新しい術を修得できることがある。資質の会得は特定のイベントでパーティ加入以後に得られるものと、パーティ加入以前に得ているものがある。ただしパーティ加入以に覚えることができる機会は、1つの系統につき1回のみ。資質を捨てることはできない。

覚えた術は戦闘中以外であれば基本的にいつでも付け替えが可能。術を6つ以上装備し、かつ技を1つも装備していない場合、術の達人となり消費JPが1減少する。


それぞれの術には相反する系統が存在し、それらを両立することは或る例外を除き不可能。資質も相反する系統の両立はできない。具体例を挙げると、陽術と陰術は対の関係にあり、陽術を覚えている者は陰術を覚えた途端に全ての陽術を忘れてしまい、陽術の資質を持つ者が陰術の資質を得ることもできない。ただし、持っている資質と相反する系統の術を店で購入して覚えることは可能。

術の系統は以下の種類のものがある。

陽術
ルミナスにて資質を修得できる、光の力を使った術。相反する系統は陰術。攻撃、回復などオーソドックスな効果を持った術が基本となる。強力な全体攻撃術と、能力を大幅に強化し持ち主を守る光の剣を召喚する上位術で幅広い対応が可能。。
陰術
ルミナスから向かえるオーンブルで資質を修得できる、光を利用してできる影を利用した術。相反する系統は陽術。攻撃力は乏しいが補助的な効果を持つ術が多く、ダメージを与えずに敵を欺いたりマヒさせてしまう術に長ける。最高位の術は自らの影を実体化させ共に戦わせる攻防一体の術。
空術
空間や空気を操る術。相反する系統は時術。その強力さ故、一定以上の力を持った術者でなければ修得できない。攻撃術に優れる他、場の地相に作用する特殊な術を持つ。資質を持つのは麒麟のみ。
時術
時間の流れを操る術。相反する系統は空術。空術と同じく、修得にはそれなりの力量が求められる。状態異常を付与する術に優れ、資質を得た者は自分自身を超加速する事で無限大の行動速度を得ることさえ出来る。時の君のみが資質を持つ。空術、時術ともに資質を得る唯一の方法は、現在の資質所得者を殺す事である。
魔術
マジックキングダムで生まれた科学的超能力。相反する系統は妖術。マジックキングダムで生まれた者は例外なく資質を持ち、それ以外のキャラクターが資質を手に入れることは出来ない。特に攻撃に優れる系統。ブルー編のリージョン移動は、この系統の「ゲート」と言う術を利用して移動している(術欄から封印しても差し支えはない)。
心術
自分の心の強さや精神力を術としたもの。相反する系統は邪術。ヒューマンのみ京にて資質を修得でき、妖魔は資質の取得および術の購入ができない。効果が及ぶ範囲は限定されるが、反面その恩恵は大きい。また、総じて消費JPが少ない。ブルー編は終盤でのみ資質を取得することが可能。
邪術
邪悪な呪いの術。相反する系統は心術。資質を獲得することはできず、特定のキャラクター(ゾズマ)が最初から覚えている術以外に使用する方法はなく、主に敵キャラクターが使用する術が多い。様々な状態異常効果を持つ。
妖術
ファシナトゥールで生まれた妖魔の術。相反する系統は魔術。妖魔・半妖(共に後述)は例外なく最初から資質を持つが、他の種族のキャラクターが資質を手に入れることは出来ない。ただし、ヒューマンが妖術を購入することは可能。補助的な効果に優れる系統。
秘術
タロットカードを利用する術。相反する系統は印術。カードの絵の内容がそのまま術の効果となる。各地にある4枚のアルカナ・タローを得ることで、4ヶ所全てに立ち会った者にのみ資質が身に付く。多種多様な術を持ち、汎用性に優れる。全てのJPを消費して放つ極めて強力な術が存在する。
印術
ルーン文字を使う術。相反する系統は秘術。対象に刻んだ文字の効果が現れる。各地にある4つのルーンに触れることで、4ヶ所全てに立ち会った者にのみ資質が身に付く。ダメージを与える術がひとつもないが、反面補助術に特化している系統。秘術、印術に於いては資質を得る為のアイテム集めは、片方が進行中だともう片方のイベントを発生させる事が出来ない。両方のイベントを体験したい場合は、まず一方を完了させる必要がある。
幻術
妖術と陰術に吸収された古の系統であり、相反する術はない。特定のキャラクター(零姫)がパーティ参加時には覚えている以外に習得する方法は原則的になく、その効果は妖術の「幻夢の一撃」によってランダムに呼び出される幻獣を指定できるというもの。
命術
陽術と陰術の両方の資質を兼ね備えた者のみが使用できる術。その一見矛盾した条件により、通常の方法では覚えられない。戦闘不能と同時に復活する「リヴァイヴァ」、自らの命を削って仲間を回復する「サクリファイス」など。

妖魔[]

妖魔は人間に近い容姿の者が多いが、青い血が流れており、寿命も人間より遥かに長い。生まれ持った力と3つの価値観で妖魔の格が決まる。下級妖魔は上級妖魔に対して絶対的な服従を強いられ、身分の差は絶対的。位が高いほど他の存在には無関心である。人間から妖魔になった者もいる。モンスター同様に振る舞うものもいれば、一部を機械化した、メカに近い者もいる。

技術としては術と妖魔武具憑依能力を覚えられる。この「妖魔武具憑依能力」とは、妖魔が各自持っている「妖魔武具」という3種類の特殊な武器で攻撃すると敵モンスターを吸い取ることが可能なものであり、これによってパラメータの上昇と攻撃手段を会得できる。代わりに戦闘を繰り返しても上昇するのはHP・WP・JP・CHAのみ。

術についてはヒューマンとほぼ同じだが、4つまでしか装備できないため達人にはなれない。妖術の資質を例外なく持っているが、心術は一切使用できない。

全ての妖魔は下級・上級に区別されており、戦闘において、仲間の上級妖魔は敵の下級妖魔からのダメージを軽減できる。

特殊な例

「半妖」のキャラクターがいる。通常はヒューマンと同じだが、戦闘中に妖魔武具を使って攻撃を行うと一時的に特徴が妖魔となり(妖魔化)、妖魔武具に吸い取ったモンスターによる能力強化や「妖魔武具憑依能力」の使用が可能。代わりにその戦闘で成長するパラメータは通常の妖魔と同じものに限定される。なお通常の妖魔は妖魔武具の着脱が不可能だが、半妖は着脱が可能。

妖魔武具[]

妖魔武具は妖魔と半妖のみが使用できる。使用する際はWPを消費する。3種類あるこの特殊な武具は「剣・小手・具足」となっており、最初から全てを使用できないキャラクターもHPとパラメータを上昇させることで習得し3種類を揃えられる。半妖は、外している妖魔武具の能力は使用できないが、モンスターを吸収した場合、パラメータの変化は残る。

妖魔武具を使用して「モンスター種族の敵」を倒すと、その敵を武具に吸収できる(半妖は事前に妖魔化が必要)。「使用できる妖魔武具憑依能力」と「上昇するパラメータ」は、使用した武具と吸収したモンスターによって異なる。1つの妖魔武具に一度に吸収できるモンスターは1体だけであり、新たに吸収するとそれまでの憑依能力とパラメータの変化は残らない。

モンスター[]

獣や鳥、昆虫をはじめ様々な種族のモンスターのこと。戦闘で倒した敵モンスターから「モンスター能力」を吸収して使用ができる。能力の組み合わせで様々な姿に変身し、現在変身している姿に対応したパラメーターになる。唯一最大LPが変動する種族。装備品はアクセサリーを4つまで装備できるのみだが、変身した種族ごとに防御力が設定される。

モンスター能力[]

モンスター能力はモンスターのみが使用できる。使用する際はWPを消費する。味方モンスターがパーティーにいる状態で「妖魔・モンスター種族の敵」を倒して戦闘終了すると、その敵からモンスター能力を吸収するかどうか選択できる。

吸収できる能力は敵モンスターにより様々で、1種類の敵から覚えられるモンスター能力は数種類(どれを覚えられるかはランダムだが確率はそれぞれ異なる)。これまで覚えたことのないモンスター能力を新たに覚えた場合は、HPも上昇する。但し1回の吸収で覚えられる能力は1つだけで、他の種族と違って自由に着脱できない。ただし、並べ替えは可能。吸収した能力は、メニューの一番下に配置した能力と入れ替えることになる。

違う姿に変身するには「特定のモンスター能力を持っている」必要があり、どの姿に変身したいかで必要な能力もそれぞれ違う。変身に必要なモンスター能力は1種類とは限らない。

メカ[]

いわゆるロボット。武器や防具などアイテムを装備することでパラメータを増加させて強化する。他の種族なら武器は4個まで、またアクセサリー以外の防具は1種類につき1個しか装備できないが、メカは可能な限り幾つでも装備できる。メカには8つのボディタイプが存在し、固有武装が数種類用意されており、ベースとなるパラメータもそれぞれ異なっている。

LPは他の種族に比べると高く設定されているが、戦闘に参加させなかった場合に他の種族なら生じるはずのLP残量回復は起こらない。また、他の種族に比べて最大WPの上限が低い代わりに、戦闘によるWP回復(後述)が可能であり、他の種族とはリソースコントロールの概念が若干異なる。

プログラム[]

プログラムはメカのみが使用できる。使用にWPや弾数を消費する物もある。メカがパーティーにいる状態で「メカ種族の敵」を倒して戦闘終了すると、その敵からデータを採取するかどうか選択できる。データを採取すると、プログラムを収集できる場合があるとともに、エネルギー充填でWPが必ず最大値まで回復する。

収集できるプログラムは味方側のボディタイプと敵メカにより様々で、1種類の敵から収集できるプログラムは数種類(どれを覚えられるかはランダムだが確率はそれぞれ異なる)。但し1回の採取で覚えられるプログラムは1つだけ。

プログラムによっては、特定の武器や防具(剣・重火器・拡張パーツ・ボディパーツ)を装備していないと使用できないもの、装備しているだけで効果を発揮するものも存在する。

装備[]

武器や防具、回復薬などのアイテムを各キャラクターに装備させられる。何をどのように装備できるかは種族によって違い、例えばヒューマンなら武器や盾を4つまでと防具やアクセサリーを4つまで、メカなら装備可能なものを何でも8つまで好きなように装備可能となっている。

装備固有能力[]

WPなどを消費。特定の武器や防具を装備すると使用可能な技術。一部はそれ以外にも使用するための条件が必要なものや、使用することでその装備品が壊れてしまうものもある。

主人公[]

それぞれの主人公のシナリオは「(主人公名)編」と呼称される。7人の主人公全員になんらかの形で、他の主人公のシナリオでは利用できない技術・アイテムなどがある。メインとなるシナリオとは別に、複数の主人公が関わることができるサブシナリオも存在するが、主人公によってサブシナリオの発生可否などが異なる。

ブルー[]

ヒューマンの青年。22歳。魔術王国マジックキングダム出身の魔術師。マジックキングダムでは特別な存在である双子として生まれたため、キングダムの掟により「より優れた魔術師となるため、実の兄弟であるルージュを殺さなければならない」という使命を与えられる。冷静沈着な性格で、術の為なら殺人も厭わない冷酷さも持つが、終盤は感情を露わにさせるようになる。

シナリオは本作の術系統の大きな要素である、資質を獲得する事で進行していく。得た術の資質を駆使してルージュとの戦いに臨む。彼を主人公にすると、特定のイベント終了まで心術の資質を会得できない。

レッドが主人公の時のみ登場するが、名前が気に入らない(レッドは英語で、ルージュはフランス語で「赤」という意味)という理由で仲間に入る事を拒否する。他の主人公のシナリオには一切登場しない。

レッド[]

ヒューマンの青年。19歳。ほぼ全ての場面でレッドと呼ばれるが、本名は「小此木烈人(おこのぎれつと)」。科学者である彼の父親は、かつての友Dr.クラインと悪の組織ブラッククロスとの関係を調査しており、ついにその証拠を突きとめた。しかしそれをIRPOに突き出しに行く途中、親子共々ブラッククロスに襲撃され、父は拉致され母と妹も行方不明となる。瀕死の重傷を負ったレッドは謎のヒーロー・アルカールに助けられ、変身ヒーロー「アルカイザー」となることで一命を取り留める。リージョンシップ・キグナスの機関士見習いをする傍ら、復讐のためブラッククロスを追う。アセルスとは幼馴染みだったが、彼女が自分と同じ年頃の姿でいる事には困惑していた。

ヒーローに変身すると通常技に加え、独自のヒーロー技を修得・使用する事ができる。更に能力値も大幅に上昇するが、ヒューマンにはある戦闘後のステータスアップが無い。なお、ヒーローへはストーリーの進行上自動的に変身する場合もあるが、戦闘中に自分で変身する事も可能。しかし、「ヒーローは他人に正体を知られてはいけない」ので、他の仲間が全員気絶もしくはある種の(暗闇等、変身過程を認識できない)ステータス異常にかかっていなければならない。但し「人ではなく、口も堅い」メカに限っては、戦闘可能でも良い。

主にヒューマンとメカが仲間に加わり、レッドのみで仲間に出来るキャラクターも多い。他のキャラクターが主人公の場合、レッドは一切登場しない。

CMでは唐沢寿明が声を担当していた

エミリア[]

ヒューマンの女性。24歳。元トップモデルだが、警察組織・IRPOに所属する恋人レンと結婚することになり引退した。しかし、レンが何者かに殺害され、彼女はその殺人の容疑者として逮捕。レンの同僚で友人のヒューズにより、ろくな裁判もなく刑務所リージョン・ディスペアに送られてしまう。だが、刑務所所長の娯楽と、同じ囚人のアニーやライザの協力もあってディスペアを脱獄でき、彼女達が属する地下組織グラディウスの一員となって真犯人を追う。

主人公として選んだ場合にはシナリオ開始時に名前変更が可能。基本的に任務を順番にこなしていくシナリオで、進行に合わせて着ている服(コスチューム)が自動的に変化する(一度着た服は自由行動時に本部で選択可能になる)。コスチュームごとに修得しやすくなる技能が変化する。機械は苦手なのでメカを仲間に加えることが出来ない。

CMでは小原乃梨子が声を担当していた

アセルス[]

17歳。シュライクに住むヒューマンの少女だったが、ある日ファシナトゥールの支配者である妖魔の君オルロワージュの乗る馬車にひかれ絶命する。だが、彼の気まぐれで彼の血を受けることで半人半妖の存在として生き返った。

バトルにおいては通常はヒューマンだが、妖魔武具を使用する事で「妖魔化」し、妖魔武具の能力を上乗せして戦う事ができる。他の主人公達のシナリオに比べ妖魔が多く仲間になる。反面、メカを仲間に加える事が出来ない。中盤は追っ手から逃れるシナリオとなり、各地で突然戦闘になる。

クーン[]

モンスターの子供で、初期段階の姿はラモックス。年齢は不詳で、性別の区別はない。故郷である辺境の小さなリージョン・マーグメルは寿命が近く、これまでは長老が持っていた指輪に念じ続けることでこの崩壊をどうにか食い止めてきたものの、もはや限界になろうとしていた。そこで長老は、全て集めると願いが叶うと言われる、各リージョンに散らばった指輪の兄弟を集めることにした。そのための旅の役割を任されたのが、クーンだった。長老はクーンを半獣半人の姿に変え、近くのリージョン、スクラップから旅を始めさせる。

クーン編の特徴として、アクセサリ扱いの防具「指輪」が手に入ることが挙げられる。指輪はステータス補正効果が高く、モンスターでも装備できるため独自の強化ができる。また、指輪は戦闘中一回だけ使用でき、どれも強力な効果を発揮する。他の主人公とは違う方法で仲間になるキャラクターが多く、一通りの種族が物語の過程で仲間になる。

CMでは黒田勇樹が声を担当していた

T260G[]

製造年月日不詳(タイムに発掘された時点で墜落から2000-4000年が経過)、メカであるため性別は存在しないが、設定上の人格は女性型である。リージョン破壊兵器「RB3」を破壊するために開発されたメカ(のコア)。かつてはシップとして戦闘していたが、大規模な戦争の末にRB3と戦い敗れた後、リージョン・ボロの郊外に墜落。しかし残ったコアが少年タイムにより掘り出され、ボロにいるメカ技術者タコおじさんの手によってボディのパーツをあり合わせの部品で組み立てられ、二足歩行型メカとして復活した。だが自身の任務を全て忘れており、それを思い出すために旅立つ。

主人公の場合はシナリオ開始時に名前変更が可能(7文字以下だと最後に強制的に「G」を付けられる)。ある場所でボディタイプを自由に変更可能で、それぞれ特化した能力を持つ。また、主人公にしなければ見られないボディもある。仲間に出来るメカの数が多く、メカのみで5名グループを組む事も可能。妖魔は一切仲間に出来ない。

メカの固有能力である「プログラム」の中の「ウィルス」はこのシナリオでしか入手できない。また、他の主人公のシナリオで仲間になる場合はGが付かない「T260」の名で登場する。

リュート[]

リージョン・ヨークランド出身のヒューマンの若者。25歳。親のすねかじりを卒業するべく一念発起し村を後にする。ヨークランドを発つ時に偶然にも世界政府トリニティの執政官と出会うが、それがきっかけで彼の運命を大きく動かしてゆくことになる。名前の元ネタは劉備劉邦。彼らのように人を惹き付ける魅力があるという設定で、リュートの設定も劉備を意識している(子分に頼られていること、音楽好きであることなど)。また彼の持っている楽器はリュートである。

主人公として選んだ場合にはシナリオ開始時に名前変更が可能である。メインのシナリオは短く自由度が高い。シナリオ開始直後から1回も戦闘をせずにラストボスに挑める。また、他のシナリオでは主人公は第1グループにしか所属できないが、リュートの場合は一般の仲間のように第2・第3グループへも移動させることができ、主人公でありながらボス敵と戦う際に控えに回る事もできる。また、他のどの主人公の場合でも仲間にする事が出来る。

CMでは吹越満が声を担当していた


主人公以外の登場人物[]

テンプレート:ネタバレ (※)印のキャラクターは条件次第で仲間にする事が可能。途中で離脱するキャラクターも存在する。

トリニティ関係者[]

この世界に君臨する政治機関。3つのリージョンから成る。

レオナルド(※)
トリニティに属するロボット工学者。28歳、男性。天才的な頭脳を持つ。T260G編では、シナリオ中に爆破事故で死亡し、彼の記憶や人格などをそのまま移したメカが仲間になる。
ヤルート
トリニティの執政官(後に失脚)。基地内にハーレムを作るほどの女好き。
モンド
トリニティ第七執政官に就任した人物。52歳、男性。かつては反トリニティを掲げる革命家であり、その同志にはリュートの父もいた。現在はその面影も無く、ブラッククロスへの武器の横流しや自らの秘密基地の建造の為にワカツを滅ぼすなど非道の限りを尽くすようになってしまった。リュート編のラストボス。エミリア編ではエミリアにジョーカーやキューブについての情報を渡す。

IRPOのメンバー[]

IRPOとは "Inter-Region Patrol Organization" の略で「リージョン相互警邏機構」という組織のこと。ゲーム中のキャラクターとしてはヒューマン、妖魔、モンスター、メカの各種族の隊員が登場。

ヒューズ(※)
IRPOの男性隊員。27歳。本名はロスター。キレると手がつけられないことからクレイジーヒューズと呼ばれている。エミリア編では同僚レンの殺人事件に際し、エミリアを冤罪でディスペアに放り込んだ。開発段階では主人公の1人であり、「8人目の主人公になりそこねた男」として、攻略本の小説では主人公になった。
レン
IRPOの男性隊員でエミリアの婚約者。25歳。エミリア編の重要人物。彼女の物語はレンが謎の仮面の男、ジョーカーに殺されてしまったというところから始まる。なおレッド編のキグナス艦内で、エミリアと共に乗っている姿が確認できる。
サイレンス(※)
IRPOの妖魔隊員。本名不詳。あまりにも無口なため、そのまま"Silence"(無言)がコードネームにされた。一方、影はそれとは異なり多弁である。闇のリージョン、オーンブルで潜入捜査をしている。妖魔でありながらIRPOに所属しているのはヒューズが関係している。
ドール(※)
IRPOの女性隊員。冷めた性格からアイシィドール、略してドールと呼ばれる。本名はタリス。シンロウ遺跡のブラッククロス基地の捜査をしている。物理攻撃より術に長けている。
ラビット(※)
IRPOのメカ隊員。京のブラッククロス秘密基地の捜査をしている。人工衛星とリンクするプログラムを装備させる事で強力な攻撃が可能。
コットン(※)
IRPOのモンスター隊員。擬音じみた声しか出さないが、隊員同士では会話は通じる模様。シュライクの捜査の途中、生命科学研究所に拉致される(本人はおとり捜査だと言う)。

グラディウス[]

秘密裏に活動する地下組織。クーロン支部の表向きの顔はイタメシ屋。

ルーファス(※)
秘密組織グラディウスのクーロン地区のリーダー。40歳、男性。ライザとは昔、恋仲だった。また、IRPO隊員のヒューズとは共に心術を学んだ仲で、ある時は味方、ある時は敵という関係。
アニー(※)
グラディウスに所属し、お金を稼いで弟を養おうと頑張る強い女性。23歳。情報通で、ブラッククロスや指輪に関連する情報も持っている。妹はヨークランドの富豪の養子になったが、病魔に犯されている。
ライザ(※)
グラディウスに所属する、通称"鉄の女"。27歳。ルーファスとはかつて恋仲だったが、後に別れた。

ブラッククロス[]

悪の軍団。レッドの宿敵。

ベルヴァ
改造モンスター。シンロウ遺跡に待ち受けるブラッククロス四天王の一人。シンロウ遺跡へ見学に来た人間を捕獲、戦闘員へと改造している。
遺跡奥での戦闘では勝敗によってその後の展開が変化する。勝利していた場合はアルカイザーに変身せずに決戦に挑む事も可能。
モンスターでありながらヒューマンのように技の閃き・見切りが可能。その為、二回目以降の戦闘では前の戦闘で使用した技は「スウェイバック」で避けられてしまう。
メタルブラック
改造メカ。機械でありながら「武士(もののふ)」の心を理解するブラッククロス四天王の一人。麻薬の生産工場基地を統括している。京で敗れた後は「メタルブラック・改」として復活。再び敗れるが、最終的にはアルカイザーの能力をコピーしたDr.クラインの最高傑作「メタルアルカイザー」として立ちふさがる。それでも非情には徹しきれず、戦いの前には相手を回復させるなど武士としての心は健在であった。
因みにメタルブラック基地への隠し通路を塞ぐ掛け軸には「ぬけみち」と書いてある。
シュウザー
改造人間。ブラッククロス四天王の一人で、レッドの仇。男性。ブラッククロスの拠点のひとつであるシュウザー城を管理・支配している。レッドの父・小此木博士の脳を自分の体に埋め込み、その嘆きを聞いて喜ぶというサディスティックな男。
シンディ・キャンベル
表向きはキャンベル貿易の女社長。正体はブラッククロス四天王の一人、改造妖魔アラクーネ。本来妖魔はメカに疎いが、改造によってこの欠点を克服した。己の会社を使い、武器の密輸を行っている。
Dr.クライン
小此木博士の旧友でIQ1300を持つ天才科学者。45歳、男性。究極の改造を目指してブラッククロスに加担する。

その他[]

巨大組織などに所属していない者達。

ヒューマン[]

ルージュ(※)
マジックキングダム出身の魔術師。22歳、男性。ブルーとは双子の間柄であり、ブルー同様双子の片割れを殺すことを宿命付けられ、術の資質を得るべく修行に出た。ブルー編の終盤で対峙し、壮絶な戦いを繰り広げる。ブルーと同じく魔術の資質を持つ。 表面的な物腰はブルー同様温厚であるが、内面もブルーよりは温厚だと伺わせる場面がある。ブルー編では彼に負けると主人公が彼に変わる。
ゲン(※)
35歳、男性。いつも酒瓶を抱えた酔っ払いだが、実はトリニティに滅ぼされた亡国ワカツの生き残りの剣士。T260Gの記憶の取り戻しやクーンの指輪集めに協力する。鉄パイプを刀のように扱いロープを切断する等、相当の腕前。
メイレン(※)
指輪に関する情報を探し回っているチャイナドレスの女性。28歳。クーン編では指輪を探しているという事で共に指輪を探すためにクーンの協力者となる。他のシナリオでも比較的仲間にしやすい。
フェイオン(※)
メイレンの恋人だが、京に修行に出たきり行方が分からないままの拳法家。29歳。実はタンザーに飲み込まれていた。修行のために弁髪にしており、ゲーム内の各所でその髪型に対する反応がある。
艦長(※)
トリニティに対抗するネルソンの戦艦ビクトリア号の女性艦長。48歳。リュートの父親の過去を知る人物。本名ハミルトン。
ジョーカー
キューブという謎の古代遺産を狙っている仮面を被った謎の人物。その正体はエンディングで明らかになる。
ローズ&タイム
辺境リージョン、ボロで健気に生活する姉弟。姉は14歳、弟は11歳。ゲンとは知り合い。T260Gを発掘したのはタイム。
ホーク
リージョンシップ・キグナスの機関長。49歳、男性。レッドの上司でもある。
ユリア
リージョンシップ・キグナスのウェイトレス。レッドの同僚でガールフレンド的存在。実はレッドへの好意度が密かに設定されており、レッドの行動によって変化。エンディングに影響する予定だったが、製品版にはない。
ジーナ
ファシナトゥールの町のお針子の少女。アセルスと運命的な出会いを果たす。
中島正太郎
シュライクにある町工場「中島製作所」の社長。男性。T260Gに助けられたお礼に、ボディを変更してくれる。
ノーマッド
リージョン間強盗団の団長。女性。レッド編でキグナスを襲撃し、その後タンザーに飲み込まれ、フェイオンと対立している。クーン編では行動によって生死が分かれる。
カバレロ
リージョン「スクラップ」の工場を支配する悪徳商人。男性。辺境リージョン「ボロ」の利益を独占しようと企む。
ディスペアの所長
男性。監獄リージョン「ディスペア」の所長であり、同時に刑期百万年の囚人。そしてリージョン「ディスペア」は彼のために作られたという謎多き男。実現不可能とされる脱走ゲームをたびたび開催して見物するのを道楽とする。
ナシーラ
女性。シュライクにある「生命科学研究所」の所長。所属の研究員すら人体実験の対象にし、モンスターに改造してしまう程のマッドサイエンティスト。ゲーム中はボスキャラを召喚するだけの役割だが、開発当初はアセルス編に彼女関連のイベントが入る予定であった。

妖魔[]

オルロワージュ
上級妖魔にして妖魔のリージョン、ファシナトゥールの針の城の主。男性。魅惑の君と呼ばれ、あらゆる者を魅了する力を有する。99人の寵姫が城に眠っている。
自分の乗っていた馬車がアセルスを轢き殺してしまった際、戯れで血を与えて蘇生させた。この為アセルスとは親子に近い関係と感情を持っている。これは妖魔としてはかなり珍しいケースである。
ゾズマ(※)
オルロワージュの元側近で、彼に次ぐ力を持つ。男性。上級妖魔としては珍しい性格を持ち、世界を放浪している。バトルキャラクターの中では唯一、邪術を使用することができる。
イルドゥン(※)
黒き翼、宵闇の覇者の異名を持つオルロワージュの側近の上級妖魔。男性。目覚めたばかりのアセルスの教育係となり、彼女には厳しい態度を採るが、基本的には味方である。
セアト
オルロワージュの側近の上級妖魔。男性。イルドゥンを敵視している。オルロワージュの命を受け、城から逃げ出したアセルスへ部下を刺客として差し向ける。
ラスタバン
オルロワージュの側近の上級妖魔。男性。イルドゥンとは深い友情を持つ。針の城の中では穏やかな性格で、アセルスにも優しく接するが、内心に野心を秘める。
零姫(※)
古式懐しい装いで、淑やかに振る舞う、オルロワージュの最初の寵姫(チョウキ)。瑞々しい乙女。一度死んで転生する事で彼の束縛を絶った唯一の寵姫である。これは増え続けた寵姫を前に、彼の気を引こうとしてのもので、滑稽な一面も見せる。現在は針の城を離れ行方知れず。長い時を生きて来たため術や妖魔のことに詳しく、失われた系統である幻術の資質を持つ数少ない人物で、空術を操る麒麟とも親しい。
金獅子姫
オルロワージュ44番目の寵姫で、女性でありながら勇猛な戦士である。白薔薇同様に、獅子→シシ→44から44番目と設定されたという。金獅子姫の剣は、剣のなかで最高の攻撃力を有する。
白薔薇姫(※)
オルロワージュ46番目の寵姫で、その中で第一の優しさを持つ。元は人間。アセルスの教育係に任命され、不安定な彼女の心の支えとなる。アセルス編では物語後半でアセルスを救うべく一人闇の迷宮に残ることになる。
ヴァジュイール
上級妖魔にしてムスペルニブルの主。男性。指輪の君と呼ばれ、指輪を求めるものに試練を課す。美しい連携を見せる事でのみ評価点を貰え、その際には花火を上げて称えてくれる。上級妖魔にしては気さくな方だが、無礼な輩には容赦しない。
ヌサカーン(※)
上級妖魔。クーロンの裏通りで医者をしている。男性。病院を訪ねた者の恐怖感を煽り、症状も聞かずに患者を診るが、腕は確かで、普通の医者の手に負えない病気にも詳しい。
時の君(※)
時術の資質を持つ時術を操る下級妖魔。男性。時術を乱用されることを虞れ、自ら作り出したリージョンで自身と共に封印している。上級妖魔は持って生まれた資質しか評価しないことから、時術の研究に専心した彼は、下級妖魔ながら「君」と呼称され、妖魔たちのなかで一目置かれている。設定上は上級妖魔に匹敵する能力を秘めた下級妖魔という例外的な位置付け(攻略本より)。
メサルティム(※)
下級妖魔、水妖。女性。オウミの領主に助けられ、恩を感じつつも人間とは相容れないと思っている。上級妖魔が仲間にいると友好的に振る舞う。ただし、サイレンスがいる場合、その無口さを怒っていると思い違いをして仲間に加わらず、そのまま去ってしまう。

裏解体真書の巻末のイラストレーションの小林智美のコメントによると男として描いていた

オウミの領主の偽者
誰もいなくなった館に領主の名を騙って住んでいる妖魔。策士の指輪を持っており、クーンたちが持っているほかの指輪をも狙っている。
病魔モール
下級妖魔。取り付かれると重い病気に冒されてしまう。性格は陰湿で、取り付いた相手を殺すまで決して諦めない。
フルド
下級妖魔で、マジックキングダムに巨大な工房を構える。石化能力で石像の製作をしている。元はアセルス編のストーリーに登場する予定のキャラクターの一人だった。
ゴサルス
下級妖魔。ファシナトゥールの工房で高い才能と技術を活かしたアイテムを製作している。妖魔の価値観にそぐわない努力家であることが災いし、オルロワージュには認められない。
ダエモン先生
下級妖魔でありカバレロ一味に所属。ボロにてタイムを誘拐し、クレーターの地下にある採掘坑に立てこもった。
ゴブリン
下級妖魔。ブラッククロスやジョーカーに雇われており、シンロウの仮面武闘会の裏を知った主人公たちを抹殺するために立ち塞がる。
ファシナトゥールの焼却炉にいる。アセルス編で訪れた時に名乗られるだけで、それ以上ははっきりしない。

モンスター[]

済王(※)
5世紀後半に絶頂を迎えた古代シュライク王朝の王。男性。指輪を求めて近隣リージョンにも遠征したらしい。現在はロードスケルトンとなっており、済王の古墳に指輪と共に埋葬されている。そのため、基本的には無性であるはずのモンスターにも関わらず性別の設定を持っている。
なお、「倭の五王」には、というがいる。
スライム(※)
タンザー内部のスライムプールと呼ばれる場所で生活しているスライム。なぜかその場に居合わせた主人公に付いていく。
サンダー(※)
ヨークランドに住む、リュートを兄貴と慕うオーガ族のモンスター。性別の区別は存在しない。暴れん坊だが、リュートには頭が上がらない。リュートがヨークランドを旅立ってからは、寂しそうにしている。
麒麟(※)
モンスターでありながら、空間を操る術「空術」を極めている。ただし術を自由に着脱することはできず、一度モンスター能力で上書きすると覚えなおすことは出来ない。麒麟の空間と呼ばれる不思議な空間に住んでいる。恵まれない子供たちを引き取って育てている。
朱雀(※)
全身が炎に包まれている伝説上のモンスター。ムスペルニブルには、山頂で襲い掛かってくる好戦的なものと、洞窟で封印され氷漬けにされているものの2匹がおり、後者はある方法で仲間にする事が出来る。
赤カブ(※)
その名の通り赤カブの姿のモンスター。闇の迷宮にただ一体たたずんでいる。
タンザー
混沌をさまよう巨大生物で、リージョンシップを飲み込んでしまう事もある。体内は広大で、モンスターや飲み込まれた人間達が生活している。
タコおじさん
リージョン「ボロ」に住むタコの技術者。T260のボディを現在の形に組み立て、名前にGを付けた。8本の足を用いた複雑な作業が可能であり、その技術力には天才科学者レオナルドも驚く程である。
マーグメルの長老
崩壊寸前のリージョン「マーグメル」に住むモンスターであるラモックスの一族の中の長老。礼儀などにはうるさいようである。たった一個の指輪に念じる事で、マーグメルの崩壊を何とか食い止めてきた。しかし指輪一個の力では限界があることを悟り、クーンに他の指輪を集めるよう依頼する。

メカ[]

BJ&K(※)
リージョンシップ・キグナスの医務係を勤めるメカ。正式名称はBlack Jack&Dr.K。レッドの秘密に気づいてしまい、喋ったら壊すと脅迫されてレッドについていく事に。医療メカだけあり仲間を回復する技能に長けており、圧縮レーザー砲等最低限の攻撃手段も備える。
ナカジマ零式(※)
シュライクの「中島製作所」で開発された新型飛行メカ。とあるアクシデントにより妙な喋り方をするようになってしまう。素早さを活かした攻撃が得意。リージョン界で禁止されている搭乗メカの技術が応用されている。
pzkwV(※)
正式名称Panzer Kampf Wargen V、読みは「パンツァー・カンプフ・ワーゲンV」(ドイツ語でV型装甲戦闘車両を指す)。クーロンで裏武器屋を商っているメカ。レオナルドを先生と崇めている。重火器攻撃に長けている。
特殊工作車(※)
「中島製作所」で開発されたメカ。メカがパーティーにいれば仲間になってくれる。メカの修理がメインだが攻撃から回復までこなせるオールラウンダー。
RB3
Region Baster type3。はるか昔に起こった巨大戦争で造られた超巨大戦艦。自ら成長拡大を繰り返し、進路上の敵リージョンを破壊しながら目標へ侵攻するようセットされている。敵とは現在のトリニティであり目標はHQである。当事のトリニティ陣営の中枢があったHQがRB3側の陣営によるウイルス攻撃で機能停止したため、目標が陥落したと見做し停止していたが、作中でHQが再起動したためにRB3も再起動した。現在では殆どのリージョンがトリニティに加盟しているため、ほぼ全てのリージョンが破壊対象となる。
ヴァルカン
カバレロファクトリー所属の暴れん坊メカ。ヘルメスタイプ。ボロの闘技場に乱入して暴れまわる。後に改良型であるヴァルカン改も登場。

ヒーロー[]

アルカール
瀕死のレッドを救い、アルカイザーへの変身能力を与えた謎のヒーロー。ヒーロー達の住むリージョン・サントアリオ出身。その正体はレッド編のエンディングで明らかになる。

リージョン[]

基本的には、発着場で行き先を指定し、リージョンシップで目的地に向かう。ブルーのみ、「ゲート」の術を使う事でリージョン選択画面が表示され、行った事のあるリージョンを直接選択して移動する事が出来る。しかし選択できない(ブルー編のシナリオ上、行く機会が無い)リージョンが多い。それは本来は主人公がリージョンシップを操縦でき、どの主人公でもリージョン選択画面が表示されるシステムとなる予定だった為である。

マンハッタン
この世界を統治する組織「トリニティ」の、一大商業地域。
タルタロス
トリニティが所有する一大工業施設のあるリージョン。
トリニティ・ラムダ基地
トリニティ施政官のいる軍事施設リージョン。
HQ
T260Gの任務に重要な役割を果たすトリニティ側の基地があるリージョン。
IRPO
この世界の警察組織のリージョン。組織の本部がある。
ディスペア
脱獄不可能といわれている巨大な監獄で構成されたリージョン。
クーロン
ネオン街の表通りと治安の悪い裏通りに分かれた市街地のあるリージョン。
ボロ
多くの屑鉄が発掘できる、クレーターの多いリージョン。
スクラップ
他との交流は少ないものの、鉄工業が発達しているリージョン。
シュライク
現代日本の様な町並みと不気味な古墳が隣り合わせになっている市街地のリージョン。なお、シュライクとは「モズ(鳥)」の英語読みであり、大阪府堺市百舌鳥(もず)地区をモデルとしている。
ネルソン
トリニティの支配に入ろうとせず独立を掲げるリージョン。
オウミ
水の都があるリージョン。シーフード目当てに多くの観光客が訪れる。
ヨークランド
トリニティに献上されるほどの酒が名物の村があるのどかなリージョン。
シンロウ
熱帯のジャングルに王国の宮殿や遺跡があるリージョン。
マジックキングダム
魔法科学が発展した、術士たちの住むリージョン。地下には地獄が広がる。
ドゥヴァン
様々な種類の占い屋が所狭しと集まっているリージョン。
ルミナス
光や影に関する術を扱っているリージョン。
オーンブル
人も風景も、すべてが影だけで構成されている特殊なリージョン。
バカラ
地上200階にもおよぶ巨大カジノホテルが建つ街のあるリージョン。
ワカツ
独自の剣術を扱う剣豪たちがいたものの、現在は廃墟になっている中世の日本を思わせるリージョン。
日本庭園を思わせる、和風の建物や風景が広がるリージョン。
マーグメル
住民のほとんどがモンスターのラモックスで構成される、滅亡寸前のリージョン。かつては豊かな緑を湛える美しいリージョンだった。
麒麟の空間
空術の使い手、麒麟が作ったリージョンで、巨大なお菓子が地形を作っている。麒麟の集めた孤児達が住む。
時間妖魔のリージョン
時術の使い手、時の君が住む特殊なリージョン。中央の砂時計で時間が管理されている。
ムスペルニブル
妖魔の君の一人・ヴァジュイールが統治するリージョン。雪山が並ぶ一方で空は燃えている。
ファシナトゥール
妖魔の君の一人・オルロワージュが統治するリージョン。針の城が聳え立つ。
ブラッククロス本部
悪の組織ブラッククロスの本拠地である基地リージョン。
最終兵器
T260Gの任務と重要な関わりを有する、武装された超巨大要塞・RB3。

上記のリージョン以外にも、サントアリオなど設定上のみ名前が登場するリージョンが存在する。 テンプレート:ネタバレ終了

スタッフ[]

  • 河津秋敏(ディレクター)
  • 石井浩一(企画チーフ)
  • 小林智美(イメージイラスト)
  • 生田美和(アセルス編設定担当)
  • 桑田浩之(レッド編設定担当)
  • 坂本優子(ブルー編設定担当)
  • 松井聡彦(マップ設定担当)
  • 蜷川裕一(マップデータ担当)
  • 伊藤賢治(音楽)
  • 小泉今日治(バトルデザイン)
  • 渋谷員子(キャラクターグラフィック)

関連項目[]

他のゲームとの関連[]

ファイナルファンタジータクティクス
同梱のディスクに本作の体験版が収録されている(廉価版以前のヴァージョンのみ)。クーン編・T260G編の序盤、スクラップにおけるカバレロ一家との戦いを収録。なお、この際T260Gが製品版では装備しない電磁ハンマーを装備している等、若干製品版との差異がある。この体験版の解析データを公表することを咎めた河津ディレクターのメッセージが、製品版のディスクにテキストファイルとして入っている。
チョコボの不思議なダンジョン
同梱された「不思議なデータディスク」に本作のセーブデータが収録されている。このセーブデータでは、各主人公や仲間になるキャラクターが最初から最強に近い能力になっている。ただし、キャラクターのデータが一部混同されていたり、場合によってはゲームの進行が不可能になるなど、いくつかの不具合がある。
上記と同様のデータが、後にデジキューブから発行されたPS用CD-ROM付き書籍『スクウェア メモリーカード データコレクション』(ISBN 4-925075-77-2、2000年11月)にも収録された。

関連商品[]

音楽[]

「サガフロンティア オリジナルサウンドトラック」
ゲーム中ある場所にサウンドテストが存在するが、それとサウンドトラックは曲名と一部収録曲が異なる。サウンドトラックDISC3の1曲目をタイムカウンターがマイナスになるまで巻き戻してから再生することでボーナストラックが聴ける。

書籍[]

  • 『サガ フロンティア ガイドブック Guide book series』 ISBN 4-925075-09-8 / デジキューブ、1997年7月
  • 『サガ フロンティア 冒険者への道標(ファミ通ブロス攻略本シリーズ )』 ISBN 4-89366-780-7 / アスペクト、1997年8月
  • 『サガ フロンティア リージョンの歩き方』 ISBN 4-06-173460-1 / 講談社、1997年8月
  • 『サガ フロンティア ハイパーテキスト』 ISBN 4-925075-12-8 / デジキューブ、1997年9月
  • 『サガ フロンティア 解体真書』 ISBN 4-89366-809-9 / スタジオベントスタッフ著 / アスペクト、1997年9月
  • 『サガ フロンティア 裏解体真書』 ISBN 4-89366-895-1 / スタジオベントスタッフ著 / アスペクト、1997年12月

小説版[]

上記の『裏解体真書』に小説「8人目の主人公になりそこねた男 CRAZY FUSE」(ベニー松山)を収録。本編7シナリオにアレンジを加えてまとめつつ、笑いの要素が加えられている。また、この『裏解体真書』には企画として別の短編も収録されている。

外部リンク[]

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